めまぐるしく変化していく今の社会で、せめて、いえ是非とも幼児のときだけは、野外でたくさん遊んでほしい・・・。そんな思いで野外保育を始めました。

 ここは、遠くに大きな山を望み、小さなせせらぎや田んぼのあぜ道、小川、りんご畑、そしてまた林・・・。四季折々に発見があり楽しめる里山です。このすばらしい環境で日々を過ごす幼児の身体はどんなに喜びにあふれていることでしょう。既成のおもちゃでなしに、葉っぱや草花、枝切れやどんぐり・・・。

林の中には、たくさんのおもちゃがあるのです。その中で子どもたちの五感は磨かれます。そして自然にもまれることでこそ、豊かな発想、強い心と体、慈しみの心が育まれるのではないでしょうか。

 そして、日常的に「つくる」ということを中心に生活している大人のそばで遊ぶことも大切なことだと思います。ここに集う大人は手仕事をします。

 そして、ものがたりです。読み聞かせたり、身体表現したりすることを楽しみます。

野外で楽しむものがたりは、本当に豊かな気持ちにしてくれます。自然には予期せぬ出来事がいっぱいです。どんなことに出くわしても楽しむことができれば、人生を豊かに生きていくことができるのではないでしょうか!

 自然と交換し合って生活していた縄文人の精神で子どもたちを育てたいと思います。

                 

                                      創設者 渡邊純子

 

 

風の森の理念

子どもたち一人一人が、かけがえのない大切な人として尊ばれ、豊かな自然の中で、のびのびと逞しく成長し、生きる力を育てていくための保育を行います。

豊かな自然環境の中で、子どもたちが心身ともに健やかに育っていくために、親と保護者が共に協力し合いながら、子どもが子どもらしく育ち合える空間を提供し、子どもの育ちを通して学び合える環境づくりを目指します。

共同保育への思い

風の森では家族の応援が欠かせません。

園の活動に積極的に参加することで総ての子どもたちの成長を見守り、喜ぶという親たちの共通意識を作り上げていく事が大切だと思います。

そして、幼児期の子育てを家族と保育者が連携し合い、子どもの成長を通して大人も学び合える場でありたいと願うからです。

子どもたちが安心して自分らしく遊べる環境づくりを保育者と共に父母にも手伝って貰っています。

大人が共に協力し合って、作業する姿を見せることは、これからの社会を作っていく子どもたちにとって、とても重要だと思います。

つまり、共に生きることを自然に体得できるのではないでしょうか。

どうぞ、ご家族の理解とご協力をお願いします。